英語の形容詞には順番がある

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こんにちは、すんです。

今回は英語の形容詞の順番について書こうと思います。

  • (a). A young tall woman
  • (b). A tall young woman

上によく似た2つの英文を用意しました。どちらが正しいか分かるでしょうか?

正解は(b)です。

日本語で言うと「若くて大きな女性」、「大きな若い女性」どちらでも違和感はありませんが、英語だとそうはいかないのです。

形容詞の並び順

形容詞の正しい並び順とは、以下の通りです。

Quantity > Opinion > Size > Age > Shape > Colour > Origin > Material > Purpose

では、それぞれどんな形容詞なのかを順番に説明していきます。

(1). Quantity – 数

形容詞の前、一番最初に置かれるのは冠詞(a, an, the)や数詞(two, three)です。


a (一つの)
two (二つの)
three (三つの)

(2). Opinion – 意見

形容詞のトップバッターは主観で見た「意見」です。

例えば音楽を聴いてこれは「良い」「悪い」と人それぞれ感じ方が違いますよね。そういった形容詞は一番最初に言います。五感を使うものは大抵Opinionになります。例えばTaste、Touch、Smell、Sound、Emotion、Speedなどに関係する形容詞です。


crazy (狂った)
cute (かわいい)
dangerous (危険な)

(3). Size – 大きさ

次は大きさや広さを表す形容詞が来ます。

私は特にコーヒーを頼むときによく迷ってしまいます。。ラージサイズの温かいブラックを頼むときは、”Large hot black coffee”となりますね。


big (大きい)
tall (高い)
medium (並みの)

(4). Age – 古さ

次は新旧を表す形容詞が来ます。

「(3). Size – 大きさ」の例文で出した”Large hot black coffee”の”hot”ですが、これもAgeとして扱います。出来立て=新しい、ということですね。


new (新しい)
antique (アンティークな)
young (若い)

(5). Shape – 形

次は形を表す形容詞が来ます。

丸い、角ばった、楕円状の、など輪郭を表現するものや、薄い、厚い、痩せた、太ったなど体型を表す形容詞がShapeに入ります。


round (丸い)
sharp (鋭い)
overweight (太り過ぎの)

(6). Colour – 色

次は色を表す形容詞が来ます。

色そのものの形容詞から明るさや濃さについてもColourになります。


red (赤い)
dark (暗い)
pale (薄い)

(7). Origin – 出身

次は出身を表す形容詞が来ます。

人物で言うと出身地や国籍を表し、モノでは製造元や起源などを表します。


Canadian (カナダの)
Oriental (東洋の)
Japanese (日本の)

(8). Material – 素材

次は素材を表す形容詞が来ます。

モノに使われる形容詞で、どんな素材で作られているかを表します。


plastic (プラスチックの)
stainless (ステンレスの)
wooden (木製の)

(9). Purpose – 目的

最後は目的を表す形容詞が来ます。

修飾するモノが何に使われるのか、用途を表します。run→runningといったように、アクションを表す動詞の形にingが付いたタイプの形容詞が多いです。


carving (彫刻の)
dessert (デザート用の)
walking (歩行用の)

形容詞はいくつまでつなげられるのか?

画像

特に決まった数はありません。聞き手が耐えられる限り、たくさん形容詞をつなげることは可能です。

しかしあまりにも長くつなげすぎると逆に分かりづらくなってきますよね。一つの文の中で使う形容詞の数はおよそ3つくらいというのが一般的です。(語学学校の先生談)

例えば、”A new Japanese racing car(新しい日本のレーシングカー)”というように3つ程だと聞く側にとっても認識しやすいです。

QuantityOpinionSizeAgeShapeColourOriginMaterialPurposeNoun
twohugeheart-shapedredballoon
manystudiousyoungKoreanstudents
severalstrongwhiteclothshoppingbags

確認クイズ

形容詞の並び順は分かりましたが、使いたい形容詞がどのカテゴリに入るのかが分かりません。辞書で調べても書いてあるときもあれば書かれていない時もあります。。

これはどんどん使って体で覚えていくしかないようです。><

確認クイズをいくつか用意しました。

形容詞がどのカテゴリに入るのか考えながら並び替えて正しい英文を作ってみてください。

答えは各問題のスクロールバーを右にずらすと書いてあります。

問1

There is a ________________________ roller coaster in Asakusa.                          答え (b) 
 (a) old late wodden                                                There is a late old wooden roller coaster in Asakusa. (浅草には遅くて古い木製ジェットコースターがあります。)
 (b) late old wooden                                                 "late"はOpnionion、"old"はAge、"wooden"はMaterial
 (c) late wooden old

問2

I'm looking for a pair of _______________________________ shoes.                     答え(c)               
 (a) dress light-weight shiny                                       I'm looking for a pair of shiny light-weight dress shoes. (私は光沢ある軽量のドレスシューズを探しています。)
 (b) light-weight shiny dress                                       "shiny"はOpinion、"light-weight"はSize(Weight)、"dress"はPurpose  
 (c) shiny light-weight dress

問3

Three __________________________________ plates.                       答え(a)
 (a) oval Chinese china                                  Three oval Chinese china plates. (三枚の楕円形の中国製の陶器のお皿)
 (b) oval china Chinese                                  "oval"はShape、"Chinese"はOrigin、"china"はMaterial
 (c) Chinese china oval

今回はこれで以上です。

読んでいただきありがとうございました。

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